寒暖の差が激しくなり、体調を崩している方も多いと思います。今年は例年にない早さでインフルエンザが流行しており、8月から10月まで日本列島を次々と襲った台風と同様、予想できないことが起こっています。今年の冬は降雪が少ないことを望んでいます。

 これまで、私のブログでは、ほとんど相続に関することしか記載しておりませんでしたが、会社に関する登記もさせていただいております。ここ2~3年、年に数件の相談を頂くのが、役員(取締役、監査役など)の変更登記に関することです。多いのが、役員変更の登記を12年以上(一般社団・財団法人の場合は5年以上)されてなく、法務局から通知書が届いたのでどうしたらよいのかというご相談です。

 公開会社(全ての株式に譲渡制限がない会社、多くは上場会社)では、取締役は2年、監査役は4年の任期です。非公開会社(全ての株式に譲渡制限がある会社、多くは中小企業)では、取締役は1~10年、監査役は4~10年の任期を、定款で自由に定めることができます。任期の年数は歴通りの年数ではなく、正確には、選任された年から任期の年数以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなります。例えば、取締役の任期が2年、事業年度が4/1~翌年3/31、令和元年6月20日に選任された場合、令和3年に開催される定時株主総会の終結の時までとなります。定時総会の終結の時により、実際は2年より短くなることもありますし、長くなることもあります。お困りの場合は、弊所までご相談ください。

 話は変わりまして、新たに山城巡りを始めたいと思います。今回は、2年ほど前に訪れた三条市森町にある高城城跡(たかじょうじょうせき)をご紹介します。室町時代、国人領主として下田郷の東半分を支配していた下田長尾氏(しもだながおし)が本拠としていた城です。山の尾根を削ったり掘ったりして造った曲輪(くるわ)、空堀(からぼり)、土塁(どるい)の遺構が残っています。自然の地形をうまく利用した城で、典型的な戦国時代の山城です。頂上から眼下に見える五十嵐川、周辺の景色はすばらしかったです。下田長尾氏は5代、150年にわたり支配していましたが、永禄11年(1568年)に栃尾城主の本庄氏に攻められ落城したといわれています。

 今年は夏が例年以上に高温だったため、紅葉が遅いようです。11月の半ばを過ぎると、本格的な冬の気配がしてきます。大雪にならないことを切に願っています。

 コンサルタント 小 山 信 人