「成年後見制度⑤」
冬が来たり、春が来たりを思わせるような天候で、寒暖の差が
激しいため、まわりにもカゼ気味の方が多いようです。体調管理
には十分注意したいものです。コンサルタントの小山です。
さて、今回は成年後見と相続についてご説明したいと思います。
最近、高齢の相続人に認知症の方がおり、判断能力が不十分な
ため、遺産分割協議を行う際に成年後見人選任申立を行うことが
増えてきています。
この場合、成年被後見人のご親族（子、子の配偶者、兄弟姉妹
など）が、後見人として選任申立をすることが多いようです。こ
れまで触れておりませんでしたが、成年被後見人の資産が多い場
合には、親族後見人（前記の方など）と専門職後見人（弁護士、
司法書士など）の２人の後見人が選ばれ、通常必要であろう金額
以外は、裁判所の命令で信託銀行に信託することもあります（手
続きは専門職後見人が行います）。これは前回お話ししました、
後見人による不祥事を減らすための措置のようです。
また、後見人と相続人の両方の立場を兼ねる場合は、利益相反
（りえきそうはん：２つの異なる役割における利益がお互いに相
反している状況）になり、遺産分割協議を行う際は、特別代理人
選任申立が必要になります。次回は特別代理人選任についてご説
明したいと思います。
さて話は変わりまして、山城巡り第７弾として「鮫ケ尾城（さ
めがおじょう）：妙高市宮内」をご紹介します。
鮫ケ尾城は、上杉謙信の急死後の跡目争いである御館の乱（お
たてのらん）の際、争いに敗れた上杉景虎（うえすぎ かげとら）
が自刃したお城です。お城の入口には、大きな看板が設置されて
います（写真をご参考）。山の地形をうまく利用した曲輪（くる
わ）や堀切（ほりきり）が点在しており、上杉謙信の居城であっ
た春日山城に似たつくりとなっています。要所に看板が設置され
ていますので、ゆっくりと眺めながら散策されてはいかがでしょ
うか。
今年も残り１ヶ月半となりました。何かと慌ただしくなる時期
ですが、何よりも「健康第一」でいきたいものです。
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